アーシングというオカルトチューニング

アーシングとはケーブルを増設することでボディーアースの接点を増やすことで、エンジンレスポンスアップやオーディオの音質改善などを狙うチューニングです。

車のエンジンはバッテリーやオルタネーターから発生した電流によってイグニッションコイルで昇圧され、点火プラグで火花を発して気化したガソリンに点火させています。バッテリーのマイナスはボディアースされており、ほとんどの電装系はボディからマイナスを取ります。車のボディは多少なりとも電気抵抗になっているため、マイナスの接点を増やしたほうが抵抗値が減り様々な効能を発揮する・・・とされています。

効果

謳われている効果としては、次のようなものがあげられています。

  • レスポンスアップ
  • ライトが明るくなる
  • オーディオの音質改善

一つ目のレスポンスアップについては、点火プラグの効率が上がって失火が減るということでしょう。ライトが明るくなるというのも抵抗が減って電圧が上がって明るくなるということでしょう。オーディオの音質改善についても意外とイグニッションコイルや点火プラグのノイズを拾っていて、アースをすると消えるという場合もあるので、車種によってはそのような効果もあるのでしょう。

アーシングで変わるということは

しかし、アーシング程度で車の調子が変わってしまうというのはある意味異常なことであり、アーシング以前の問題があるかと思われます。例えば、電装系の端子の接点がさびているとか、バッテリーが弱いとか、ケーブルやボディがひどく錆びているとか。

アーシングのデメリット

アーシングにはわずかながらデメリットがあります。メーカーはアーシングされることを想定して設計をしておらず、ボディの抵抗値を加味したうえで設計を行っています。もし、アーシングをしたことによって抵抗値が減り想定よりも電圧が上がってしまった場合、電装系に負荷がかかります。

もう一つのデメリットはメンテナンス性の低下です。余計なケーブルが増えるので、整備の際に邪魔になる場合があります。また、端子に金メッキを使用している製品が多いようですが、金はイオン化傾向の関係上、接触している殆どの金属を錆びさせます。バッテリーのマイナス端子の劣化が早くなり、結果的に逆効果だったということになりかねません。

さいごに

チューニング全般に言えることですがは効果やらデメリットなどについて外野がとやかくいうものではなく、施工主が満足していればそれでいいものだと考えています。これは趣味にしても何にしてもそうでしょう。

筆者もワイパーレバーにお守りをぶら下げているし、仏教徒なのにクリスマスも祝うし、初詣にも行くし、墓参りにも行く。

オカルトチューニングはその延長線上にあるものだと思っています。