6年前の21歳の頃にクローン病に掛かった。発病から完治までの話

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筆者は2014年、21歳の頃にクローン病と診断されました。

クローン病とは大腸・小腸の粘膜に慢性の炎症や潰瘍を引き起こす原因不明の疾患です。
症状は腹痛・下痢・血便・痔・体重減少等で、若年層に多く発症するとされています。
クローン病は指定難病ではあるものの死亡率は非常に低い病気です。

診断されてから6年経過した現在はどうなのかというと、治療を放棄して健康に生きています。
治療を放棄してから4年経ちますが症状はほとんど無く、個人的には完治したと思っています。

クローン病と診断された経緯や、その後の経過、回復につながった行動、やってはいけない事など書いていきたいと思います。

クローン病の症状 最初はただの痔だと思っていた

当時は入社したばかりで8時間も机に座りっぱなしで慣れない仕事を毎日こなしていました。

数か月後に、椅子に座ると肛門のあたりに痛みが走るようになりました。

毎朝の排便の際に血が出ることもあり、体の異変に気付きながらも病院に行くことはありませんでした。

血便が始まってから1か月ほど経つと肛門の痛みは次第に強くなり、
気づいたらピンポン玉を半分にしたくらいの大きさの腫れになってしまいました。

しまいにはピンポン玉が分割し、肛門周辺に花が咲いたように複数のイボ痔ができました。

今思えばこの時に病院に行っておけばよかったのですが、
患部の場所が場所なので、なかなか行きづらかったのです。

市販の薬を塗ってみましたが全く改善されず。

それから数日後、腫れからとうとう膿が出てくるようになりました。

症状をネットで検索したところ「痔ろう」という疾患を知り、
ようやく病院へ診察を受けに行きました。

クローン病と診断されるまで

「痔ろう」だと思っていましたが、それほど簡単な問題ではなかったらしく。

医者に精密な検査が必要と言われ、後日、大腸内視鏡検査をすることに。

人生初の大腸内視鏡検査

検査の前日には内視鏡検査食という非常食セットのような物を食べることになります。

こんな感じの大腸検査食を食べた(自分が食べた物とは違う商品)

これがまずいのなんの。α米のおかゆの味はまるでデンプン糊
付属のふりかけをかけることで多少味が和らぐけども、不味いものは不味い。

何よりそんなものを食べている自分に情けなさを感じました。

この検査食は食欲が落ちていた当時の自分ですら「足りない」と感じるほどでした。

間食として飴玉とカロリーメイトのようなものが入っていて、それは普通に美味しくてちびちび食べて空腹をしのぎました。

そして、当日の朝、

塩水と砂糖水を混ぜて薄めたような味のモビプレップという下剤と水を計2Lくらい飲んで、トイレを往復して腸の中身を空にします。

引用元:https://tane.or.jp/naishikyou/colonoscopy.html

一通り出終わったかなというところで内視鏡検査専用の紙の服とパンツに着替えて検査室へ。

検査室にはベテランそうな内視鏡医と若い女性の看護師さんが二人いました。当時の心境としては男性だけにしてほしかった。

ジェルを肛門に塗られ、カメラを挿入されるのですが、腹に少しでも力が入ると痛みに襲われます。

痛みに反応して力が入ってしまいさらに痛くなるという悪循環。

モニターに写される自分の大腸内を見て「へぇこうなってんだぁ」と感心しながら痛みと戦いました。

炎症した部分の粘膜をカメラ先端に伸びているアームのようなものでチョキっと切り取り、カメラを引き抜かれて検査が終わりました。

案の定検査結果はクローン病・・・

検査結果はクローン病(Crohn’s Disease)

「どうせなんでもないんでしょ」と思っていたところで言われたのでショックでした。

1分くらい思考が固まって、その後に「何故だ」という感情で頭の中がいっぱいになりました。

若いのにそんな指定難病の病気になるなんて信じられなかった。

そこで初めて、「健康」の尊さを実感しました。

クローン病は指定難病なので、保健所に申請すれば医療費の自己負担額の上限を設定できます。

保健所に行って書類を書いてこんな手帳をもらいました。あと市内で使える金券5万円分を見舞金として貰った記憶があります。

筆者の特定医療費受給者証と管理票

有効期限にある通り、毎年更新が必要で、毎年内視鏡検査をしなくてはならないんです。

クローン病の内科治療

最初の治療は、投薬治療でした。仕事はほどほどにしながら、次の3つの薬を飲んでいました。

  • 大腸の炎症を抑えるペンサタという経口薬
  • ボラギノールのような注入軟膏
  • ミヤBMという整腸剤

ちなみに薬を飲み忘れることもありましたが、飲んでも飲まなくても症状に変化はあまりありませんでした。

合気道を始めたらCRPが下がっていった

数か月後に合気道を始めたのですが、それから面白いくらいに病状は回復していきました。

一応書いておきますが、合気道を推しているわけではありません。自分がたまたま合気道に出会っただけであり、例えば太極拳やカンフーであっても同じ結果になったと思います。

血液検査にCRPという項目があるのですが、症状がひどいときは3.12(基準値:0.3)とか叩き出していたのですが、合気道を初めて1か月後くらいにはCRPが1.2くらいに落ち、さらに数か月後には健常者とほぼ同じ値になりました。

しかし、花びらのようなイボ痔は治らず・・・

レミケードによる治療を勧められる

「その痔を治すためにレミケードによる治療をしませんか」と先生。

レミケードによって痔もなくなるかもしれないとのこと。

今考えたら、CRPが正常値になり、2度目の内視鏡検査を行った時は内視鏡医に「もうレミケードはやったの?」と聞かれるほど大腸内はキレイだったというのに、それでもレミケードによる化学療法を行うというのは筋の通ってない話です。

一度副作用などの説明を受けた際に決めかねたのですが、診察室を出た後に猛烈に看護師だか助手だかに押され、

最終的に「どうせ負担額は変わらないしイボ痔が無くなるなら…」ということで、レミケードによる治療を開始しました。

引用元:https://kaiyouseidaichouen.com/uc-remicade-biosimilar

上の画像がレミケードの100mgの瓶。これ1つで7万円と非常に高価。

手帳を見たら医療費が266,560円と書いてありました。自分が負担しているわけではないのであまり深く考えていませんでしたが、

コンスタントにこれだけのお金が動くんだから医者も多少ごり押したんかなぁなんて思いました。

治療を放棄

手帳の記述が途中から無いのは、治療を放棄したからです。

治療を放棄した理由というのは4つあります。

  • イボ痔以外の症状が無い(レミケード打ってもイボ痔は消えなかった)
  • 毎年の大腸内視鏡検査が辛すぎる(受給者証の更新に必須)
  • 症状が無いのに化学療法を続けようとする医者の方針に疑問を抱いていた
  • 院内で顔を合わせても挨拶一つしない医者の態度

最後の理由については自分もちょっとむすっとした態度になっていたことは認めますが、院内ですれ違っても会釈一つしない医者の態度もどうなのかと思いました。

クローン病と診断された初期のような痛くて座れないほどの痔も無ければ血便もなく、
症状と言ったら痛みのないイボ痔くらいしかなかったので治療を放棄しました。

クローン病になった原因を自分なりに考えた

家の家系は代々、腸が弱い家系だったというのもありますが、自分の代でクローン病になったのは、遺伝に加えて次の原因があるからだと思っています。

  • 運動不足
  • ストレス
  • 偏った食事

運動不足と姿勢の悪さ

仕事を始めたばかりの頃は、8時間ずっとデスクに座りっぱなしで、トイレ休憩に何度か立ち上がるだけでした。

デスクワークで猫背が続くと下腹部が圧迫されて腸の働きが妨げられます。

圧迫された腸はうっ血したり、腫れたり、ゆがんだり、ダメージを受けます。

便秘や腹痛を引き起こし、最後はクローン病という症状として現れたのだと思います。

ストレス

仕事によるストレスがそのまま腸に来てしまったのだと思います。

腸と脳は離れているようで、密接に関係している器官です。

ストレスを感じると腸内環境は悪くなり、腸内環境が悪くなるとストレスを感じやすくなります。

これを「脳腸相関」といって、脳と腸の状態は神経を介して相互に作用しており、気分や感情に大きく影響します。

偏った食事

当時は運動不足のせいか、常に食欲が無く、当然食にこだわりもなくて・・・

空腹になったらジャンクフードをとりあえず食べていました。

そんな食生活だったので栄養が不足して常に体のバランスが崩れた状態だったのだと思います。

クローン病を治すには
規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動

合気道を始めてからCRPの値が下がった理由は、運動不足とストレスが解消され、食欲が増して結果的に栄養が取れるようになり、好循環に向かっていったからだと思っています。

当時の自分は運動や栄養の重要性なんて微塵も考えていませんでしたが、体を壊してから考えさせられました。

栄養価の高い健康的なものを食べていると体の調子が良く、気持ちも前向きになりますが、
ジャンクフードばかり食べていると、体の調子が悪く、陰鬱な気分でイライラしやすくなることが体感で分かります。

健康の秘訣は規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動こんな基本的な事だったのです。

クローン病を治す方法を調べてこの記事を見た人にとっては拍子抜けな結論かもしれませんが、この3つはできていますでしょうか。

それらをやった上で、ウールの腹巻で胃腸を温めたり、午後5時にバナナを食べたり、毎朝食後にヨーグルトを食べたり、などの腸にいい習慣を行うとさらに調子良くなります。

最後に

自分はクローン病の中でもたまたま軽度な部類だった為、食生活や生活習慣を正すだけで回復できたのかもしれません。

治療を放棄するという選択をしましたが、これがベストだとは思っていません。「この記事に書いてあったから」と真似をしないようにお願いします。

何やともあれ、

クローン病に掛かったことによって、腸の働きと大切さを改めて実感しています。

腸の調子がいいと免疫力が上がり、精神的にも上向いてくる。心身の健康の根源は腸からきているのではないかと思います。

腸をいたわれば、毎日を健康で幸せに暮らせることでしょう。